人生は登山のようだ
人生を、こんなふうに受け止めていると、暗黒の深みにどっぷりはまって動けなくなる、なんてことは、なくなると思いますよ。
いま、人生のどの場所にいるのか、考えながら読んでみてくださいね。
初めての登山。
登りはじめは、道に咲いている小さな花や、聞こえてくる鳥の声、川のせせらぎ、ほほをなでるそよ風...。
自然にふれて、自然を感じる。
楽しくて癒されるぅ~。
≫≫新しいことに一歩を踏み出すと、わくわく感や発見することが現れる。
が、さすがに山!
どんどん険しくなる道を進んでいくと、足は疲れるし、息は切れる。
時折、水分補給と足の疲労を軽減するために休憩すると...。
火照った体に、冷たい風が心地よく感じる。水もおいしい。
≫≫自分が楽にできることを超えてくると、疲れを感じるようになる。
≫≫いままで気に留めなかった存在(水や風)に気付き、感謝する。
休憩を終えて登り始めると...。
「山頂まだ??」 「あと、どれくらいあるの?」 と、何度も思うくらい、キツイ。
「道を間違えたか? いやいや、このルートで合っているはず」
「そもそも、登山なんてするんじゃなかった!」
≫≫キツさのあまり、歩んでいる道(方法)が間違いではないかと不安になる。
≫≫目標にしたこと自体が間違いと否定したくなる。 もう、初めの頃のような、小さな花はないし、鳥もいない、川なんてない。
いえいえ、花もあるし、鳥もいます、川もあります。
キツイあまりに足元だけに集中して、周囲が見えなくなり、耳も閉ざしてしまったんです。
≫≫なくなったのは、体力と、こころのゆとり、です。
ついに山頂!
「ようやく着いた~!」
「なんという絶景♪」
「登ってよかった!!!」
...次の瞬間、おもう。
「下りなきゃいけないんだよね、きた道を...」
「この足の疲労と付き合いながら、下りれる?」
でも、ずっと頂上にはいられない。
≫≫疲れが吹き飛ぶ達成感。成功体験。
≫≫手にした瞬間に感じる失う不安、未来の不安。
名残惜しくも、山頂に別れを告げて下山。
「無事に下りれました~」
「登るより、楽勝楽勝!なんてことなかったよ」
「ほっとした~」
≫≫一度経験したことは、最初より簡単にできることがほとんどです。
「じゃ、次の山、どこに行こっか!」笑
≫≫成功体験で自信がついた。
≫≫成功体験をまた味わいたい。
いかがでしたでしょうか?
自分が『どこにいるのか』がわからないと、『道に迷ってしまいます』よ。
とある登山では...。
年配のご夫婦がゆっくりゆっくり、花を愛でながら登っていました。
わたしがご夫婦を追い越しては、調息の休憩中に、ご夫婦に追い越され、が繰り返され...。
山頂についたご夫婦は、息も一切乱れず、平地のお散歩のようでしたよ。
こっちは、慣れない登山で、息があがっておりましたが...。
ながい人生
急がなくても
いいんじゃないかな
花を愛でる
こころのゆとり
もっていたいですね