やさしさの循環
『苦しいなぁ』『ツラいなぁ』そんな時ほど、人のあたたかさが心にしみる。
やさしいひと 海外編
ある時、言葉の通じない外国に知人を訪ねに行き、『迷子』になりました。大人だって、外国では迷子になります。
真っ暗な夜、住所のメモを片手に『おらのいるとこ、どこだっぺ?』。
タムロしている怪しげな集団がいたり、怪しげなものを売ろうと誘ってくる人がいたり...。
通りかかったジェントルマン(紳士)に助けを求めました。
私「すみません、これ、どこ?」メモを指して、身振り手振り。
紳士「ぺらぺら」※ここに辿り着けない?よくわからないなぁ←※たぶんこんな感じ。
そこに青年登場。
二人でなにやら話している。※たぶん、の翻訳。
紳士「※この人迷子みたいなんだけど、自分もこの辺よく知らないんだよね」
青年「※僕は、ここに住んでいるから、わかります」
紳士「※この青年が案内してくれるから大丈夫。じゃあね!」
青年「※僕が案内するよ!」
去る紳士を、私は「ありがとう!」と、手を振って見送りました。
すると、青年が片言の日本語で、話しかけてくれました。
青年「ニホンジン?コニチワ、ボク、リョコウイタ。ニホンジン、トテモ、シンセツ。アリガトウ、ダカラ、ボク、アナタ、タスケル」
親切に案内してくれ、もっていた住所メモの電話番号に気付いてくれました。
青年「コレ、モシモシ」
自分の携帯を耳にあてる動作をして、私に貸してくれました。
無事、目的地に到着!
『ありがとう!! 感謝!!!』
私を助けてくれたのは?
- 紳士
- 青年
- 青年に親切にしてくれた、日本の人たち
巡り巡って、たくさんの方に助けていただいたんです。
やさしさは
循環するのです
その輪の中には
あなたもいるのです
こころから
“ありがとう”
やさしいひと 日本編
ある日のこと―――――。
電車の吊り革につかまって、立っていました。
すると、座っていたおばさまが、わたしに席を譲ってくださったんです!
私「え??どうかなさったんですか?」
おばさま「疲れていそうに見えたから。どうぞ」
私「...お心遣い、ありがとうございます」座る。
※ひとの親切は拒否せず受け入れましょう、拒否されると悲しいものです。
私「せめてお荷物、お持ちしましょうか?」
おばさま「いいえ、大丈夫よ。あのね、あなたに席を譲ることで、『わたしの娘が他の方から譲っていただける』と思うの。だからね、娘のためにしたと思って、気にしなくていいのよ」ほほ笑み。
やさしさの循環をご存じの方でした。
わたしと娘さんが、重なって見えたのでしょう。
でも、私が気にしないようにかけてくださった言葉で、娘のためにと『見返りを求めて』の行動ではありません。
おばさまの『思いやりの心』から出た行為が、私の心に響いて、『こころが温かく』なりました。
ひとの心のあたたかさを
感じてみよう
苦しさがほどけて
癒されますよ
自分のこころの
あたたかさを感じて
行動してみよう
だれかのこころを
癒してあげられる
かもしれませんよ