チーム共通の言語
おなじ国、同じ地域であっても、言葉が伝わらないことがあります。
不思議ですけどね。
日本の標準語を使っている者同士でも、『会話が聞き取れない』ことがあるのです。
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同居する家族との会話で、こんなことがありました。
家族が言います。
「アレ、ほしいんだよね~。なんだっけ?アレの名前。う~ん...。あ!そうだ!“サスペンダー”!!!」
肩に引っ掛けて、ズボンをパチパチっと留める、いわゆる“サスペンダー”がわたしの脳裏に浮かびました。
が、しかし...。
“欲しいというのは、そんなものではないだろう”
過去の記憶を引っ張り出して、言いました。
「ほしいのは“サスペンダー”じゃなくて、“ディスペンサー”では?」
家族「そう!それそれ!!」
...あ~、サスペンダー買ってこなくて、良かった~。
さて、こんなこともありました。
家族が言います。
「アレ、美味しかったよ! アレの名前なんだっけ?
“チェロッキー”? ちがうなぁ...。そうだ! “チョロQ”!!!」
...ミニカーが美味しいわけはなかろう。
しばらく、私の脳内では連想ゲームが行われておりました。
わたしは、言いました。
「おいしかったのは、“チョロQ”じゃなくて、“チュロス”では?」
家族「あ~、あれ、チュロスって言うんだったっけ?」
わたし「チョロQは、ミニカーです」
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単語が誤っていても、誤りに気付く。
さらには、真実までたどり着くことができる。
これは、共に生活する者だからこそ、通じる会話。
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とある企業に勤めたときのことです。
入社して、しばらく経った頃。
わたし宛の電話を代わりに取ってくださった方から、メモが届いていました。
内容の最後に“PCB”と書かれていました。
「はて?これはなんだろう??」
お礼を言いがてら、たずねてみると?
「プリーズ コール バック」の略でした。
“電話折り返してね!”、メモを取る時間短縮のために使われているとのこと。
にゃるほど~~~。
ここは、めちゃくちゃ寒い東北か?!
いやいや、都内にある大企業でございましたよ。
新参者には、真新しい言語でした。
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これは、企業独特の共通言語。
家族単位でも、独特の共通言語がある場合もありますよね。
独特の言語がでてきたら、臆することなく、ちゃんと質問しましょうね!
『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の“恥”』
“恥”ではなく、“損”だとおもいますよ~。
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とある企業に、新入社員として勤務し始めたとき。
馴染みのない人々のチームに入ったとき。
前例のような、特別な共通言語を使っておらず、周囲の人が日常会話をしているときに“普通の会話なのに、会話が聞き取れない?!”
そんなことを何度か経験しました。
最初は焦りました。自分の脳がどうかしちゃったのか?って。
数日経つと、ちゃんと聞き取れるようになりました。
何度も経験したら、焦らないようになりました。
焦ってもムダなのが分かったからです。
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聞き取れない“原因”は、なんだと思いますか?
わたしなりの解釈ですが。
ひとは、ひとと会話をするときに、言語だけで聞いているのではない。
- 声のトーンや速度
- 表情
- 相手の人の過去の動向
- 波長
これらを含めて、話を聞いているのではないか、と思うのです。
だからこそ、『なじみのない人々の会話が聞き取れない』という現象がおこるのではないか、と。
『耳には心のフィルターがついている』とは異なる現象なので、わたしは経験しはじめた頃に焦ってしまったわけです。
逆に、言語が分からなくても、通じるときもありますしね。
※『やさしさの循環』
ほんと、不思議な現象ですよね~~~。
もしも、この現象で困っていらっしゃる方は、自分が会話をする人にだけ、意識を集中してみてください。
その人とは、ちゃんと会話できるはずです。
周りの方々の会話は、そのうち、その環境に慣れたら、ちゃんと聞き取れるようになりますから。
慣れるまでは、なにかに集中して聞こえていなかったフリでもしていてください~笑
こむずかしく書かれている本だって、読み進めていくうちに、スイスイ読めるようになるでしょう?
だからね...。
焦らなくても、大丈夫!
安心して、お過ごしくださ~い!