日本人の順応性って、スゴイ
これは、もう、“スゴイ”の一言しか出てきません。
あと10日もすれば、みなさん大好きなクリスマス・イブ。
むかしは当日がメインでしたけど、最近では、すっかり前日のイブが主流になりましたね。
ケーキにご馳走、サンタさんからのプレゼント...。
多くのひとにとって、気分の上がる、喜びあふれる1日となることでしょう。
でもね、もともとはイエス・キリストの降誕祭でしょう?
それなのに、キリスト教信者ではなくても、なぜか、ルンルンしてしまうのが不思議。
バレンタインデーも、日本発祥ではありませんね。※ホワイトデーは、日本発祥です。
では、最近馴染んできた“ハロウィン”。これは?
...そうなんですよ~、みなさんもご存じのとおり、日本の文化ではないのです。
異文化を受け入れているのです。
日本ったら、年間のイベントが多すぎでは?
異文化なのに、すんなり受け入れて、しかも!楽しんじゃってるのです。
これって、すごいことだと思うのですよ。
そもそも、小売業を営むお店側が、世界のさまざまな行事を「イベントとして定着すれば、売上が上がる」と仕組んだのでしょうけど、ね。平賀源内の“土用の丑の日”を見習ったのではなかろうか?
それでも、消費者としての私たちが、お店の戦略に乗っからなければ、日本国内で行われる大きな行事には至らなかったわけです。
日本民族は、もともと祭り好き。
お祭りは、神仏への感謝や厄除け、五穀豊穣など、本来の意味がありますが、日本人の多くは「たのし~」ってイベントになってますよね。
そこで、「たっのし~~~!!」を増やすべく、異文化を受け入れたのだと思うのです。
日本人という民族は、本来、柔軟性があって、受け入れることが上手なのではないだろうか?
現在、コロナに加えて不安定な世界情勢。その煽りで品薄の物価高となり、日々の生活にまで影響が及んできました。
政府が頑張って「他国よりも値上げ幅は少ないですよ」と言ったって、他者比較なんて関係なく、じぶんの家計を圧迫されているという、切実な問題もあるでしょう。
世界は、いつ終わるか分からない不安定さを抱え、そのしわ寄せがいつ終わるかも分からない。
それでも、ね。
主張できることは主張しながらも、なんとか自分で工夫してできることはして、この難局を乗り越えませんか?
「かならず、より良い未来がくる」と、希望をもち、いまの難局が過ぎ去るのを信じて、それまで持ちこたえるのです。
苦悩の日々を送ってね、という意味ではありません。
どうしても避けられない事態を、過去の良かった時と比較して嘆き悲しむと、ひとは苦から離れられなくなってしまうのです。
そこで!
日本人の受け入れる懐の広さと、異文化をアレンジしてより良い独自のものにする能力を活かすのです。
工夫して、それがダメでも落ち込まず、ほかの工夫を考える。
“ダメで、もともと”がスタートだと思えばいい。
そして、工夫が成功したら、うれしい気持ちが湧いてきます。
ひとは“挑戦”しているとき、力が湧いてくるし、“苦”は遠くなります。
環境が変わらなくても、こころは変えることができるのです。
自らを苦に縛りつけることなく、前を向いて、どうか生き抜いてください。
人生を受け入れ、楽しくなる方向に、創意工夫してみてくださいませ。