耳には心のフィルターがついている
耳には、人それぞれ、心のフィルターがついています。
どういうことか、ご説明しますと。
ひとに初めて質問した時、答えを言う前に「だからぁ」をつけられると、私は少し“カチン”ときます。
「だ~か~ら~ぁ」って、使っている本人が「ええっと」などの、前置きとして使っていても、です。
※「私が忘れているだけで、同じ質問をしたのか?」と、尋ねると、違うそうです。
「私と同じ質問を、他の人たちが“だからぁ”を使う人にしたのか?」と尋ねると、そうではないそうです。
だからぁ、を聞く私の耳には、どう聞こえているのか?
『何度も説明させるなよ!』
『何度も説明しているのに、理解できないオマエはアホか?!』
声として表現されていないものを、“勝手に解釈”するんです。
これが私独自の“フィルター”です。
不思議ですよね~。
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親「このイチゴ、まだ食べないで。私がいいよって言ったら、食べていいよ」
こども「は~い」
親が買い物に行って、家に帰ってくると、イチゴが...、ない!!
親「なんでイチゴ食べたの!?」
こども「あれ?“食べていいよ”って、言ったよね??」
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これは、『自分にとって都合のいい耳』です。
子供の耳に音声として届いて、脳に入った言葉は、親の『このイチゴ...、食べていいよ』でした。
ちゃんちゃん。
不思議ですよね~。
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大好きな人から「顔色悪いね」と、いわれたら?
『よく見てくれてるのね。やさしいひとだわぁ』
嫌いな人から「顔色悪いね」と、いわれたら?
『ひとを病人よばわりするな!いやなやつ!ボケが!』
※ボケは、いいすぎです。
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同じ言葉でも、『発する人への印象で、聞く側の受け取り方が変わる』んです。
不思議ですよね~。
自分の伝えたいことが、きちんと伝わっていない時は、多々あります。
そんな時。
『自分の伝え方が未熟だったのかな』
『もっと良い伝え方があるのかな』
そのように受け止めて、改善していく必要はある、と思います。
でもね、そんなに傷つかなくても、いいんですよ。
誠意をもって伝えても、“相手が悪意として受け取る”ときは、“相手のフィルターがそのように聞かせている”場合が多いのです。
相手がもつ、過去のイヤな経験が基となったフィルターが影響しているかもしれません。
相手が“気付いていないフリをしている”ことを、ズバッといわれたときに発生する、フィルターかもしれません。
相手とあなたの、そもそもの関係性が好ましくないという、フィルターかもしれません。
いずれにしても、他者のことまで分からないでしょう?
人から話を聞くときには、“自分独自のフィルターを通していないか”、気を付けましょう。
できるかぎり
素直にききたいものですね
できるかぎり
素直に聞いてほしいものですね