ノミの心臓、鋼の心臓

人間関係をより良くするヒントになるかもしれません。

 

自分が自分のことをわかっていない部分もありますよね。
他者を「このひとは、こういうひと！」などと、決めつけてしまう人も多くいます。

他者に見えている部分は、そのひとにとってより強く表れている部分なだけかもしれません。
もしかしたら、滅多に表れない部分をたまたま複数回見てしまっただけかもしれませんね。

他者から自分のことを、イヤな部分しかない人間だと決めつけられたら、悲しくなっちゃう。

自分は理解を求めておいて、他者は理解しない？
それは、『自分さえ良ければいいの？』の人になっちゃう。
だけど、気付かずしてしまう時も、している人もいます。

 

---

大人数名と１歳と３歳のチビッ子と某アミューズメントパークに遊びに行きました。

３歳のチビッ子が、片手をあげ、指さしました。指の先にあったのは、お化け屋敷。
．．．行きたいのか。大丈夫か？
「いってらっしゃい」
諸々の理由でお化け屋敷が’苦手なわたしは、入り口で待とうと思いました。
すると、なぜか当然のようにチビッ子はわたしの手を引き、中へと連れていくのです。

『子どもだから怖いんだろうなぁ。しゃあない、守ってやるか．．．』

目の前に突然おばけが！！
ビクっ！りしたじゃないかぁ．．．おや？チビッ子、全然動じないやんけ。

おどろおどろしい音と共に声が．．．声の主は？？
うわっ潜んでた！
ビクっ！りだよ、こんなところにいると思わないよ？．．．おや？チビッ子、動じてないやんけ。

「キャーーー！」
いや、生身の女性の悲鳴がいちばん恐怖を感じますから、マジやめて。

出口を出ると、受付の人がいました。
「それでは、こちらの機器に手をのせてください」
チビッ子が手をのせると“鋼の心臓”と表示されました。脈拍などで測定するのでしょうね。
．．．動じてないのは、固まっていたわけではなかったんだ。スゴイな、この子。
わたしも、手をのせました。
“ノミの心臓”
．．．くぅ～～～！チビッ子に負けた！！！

---

周囲の人間からは、「心臓に毛が生えている」とささやかれる私ですが、機械は繊細だと判断したわけです。わたしは、か弱かった！笑
じつは怖がりなのですが、感情が外に表れにくいことと、どんなに動揺することがあっても強い理性が自分を冷静にさせるのです。
だから、他者には動じない人と誤解されています。

 

---

５人に囲まれて、殴り合いのケンカを挑まれたことがありました。
腕っぷし弱いわたしですが、気分が高揚して、急に笑いが込み上げてきました。
．．．自分がコワい。なんなの？このアドレナリンの放出は。

その時は分かりませんでしたが、前世で武将をしていた経験から、大勢の敵を目の前にして剣を掲げながら味方と自分を鼓舞していた影響でしょうね。ちなみに、かなり強かったです笑

ニヤリとしている私に、相手が怯んでいました。

---

じつは、鋼の心臓も持ち合わせていました。

 

あなたは、自分自身を理解していますか？

何が起こっても、動じず冷静でいられるチビッ子のようなひと。
私のように繊細でか弱い．．．言ってみたかっただけです、ごめんなさい、感情に振り回される人。
だけど、それすらも時と場合によりますよね？

 

あなたは、他者を理解していますか？

傾向はわかっても、完全には無理です。
ひとは目に見える部分だけではないですからね。

料理に例えるならば、主な調味料と沢山の隠し味。

 

「いやだなぁ」
自分に対して、他者に対して、感じることがあったとき、すこ～しだけ思い出してみてください。
イヤに感じる部分は「こういう側面もあるんだね」ってこと。
『これが全てではない』

他者にツンケンした態度を取られることもあります。
その人の機嫌が悪いだけかもしれませんし、自分の一部分だけ見て誤解されたのかもしれません。
誠実に、懸命に生きていれば、行動が誤解を正してくれるでしょう。

 

そして、これが大切。

いい部分を沢山みつけること！！