たすけて

助けを求めるのが苦手ですか？

 

わたしは、とぉ～っても苦手です。
幼少期、助けを求められる人が周りにいなかった影響もあるでしょう。
神さまにさえ、滅多に助けを求めません。

“こころ正しき道を歩めるようにお導き下さい”
これはね、いつからかお願いしています。ただね、「たすけて！」とはちょっと違う。
「たすけて」は、願いというより叫びなのです。
シンドイよ～！という心の叫び。切羽詰まった心の状態での求め。

うつ病を患ってから、神様に“たすけて”を伝えるようになりました。
精神状態が異常で、与えられた環境や出来事を受け入れて、改善していく力が失われているため、泥沼にはまる。泥沼からの脱却は、手を借りないと難しい。

 

先日、仕事で恥ずかしい失敗をしまして、数日悶々としていました。まさに、穴があったら入りたい。
ウツに入りますとね、なかなか負の感情から抜け出せないのですよ。
「失敗した。なんて馬鹿だ。なんて恥ずかしいんだ」
気を紛らわせても、一瞬の後に記憶が蘇ってきては苛まされるのです。
「こんなことで精神をやられるなんて、弱すぎる。あ～情けない。じぶんがイヤだ」
さぁ、泥沼にどっぷりハマってますねぇ。
しかたない、言うっきゃない、もう抜け出したい。

「神さま、たすけて！！！」

あ～、こんなことで助けを求めるとは、マジで情けないなぁ。弱っちいなぁ。なんだ？この精神状態は．．．。うつ病って恐るべし。
冷静さを若干取り戻し、初めて袖を通した服に視線を落としました。
１年半前に買った、英文字が刺しゅうしてあるトレーナー。
見ると英文字は、車に関連したものでした。“ガソリンスタンド”“ドライブ”．．．ん？“眠くなったらガムを噛む！”．．．オモシロイ。
おや？気付きにくい所にまで刺しゅうしてあるな。なになに？

『No problem』(問題ない)

ぶっっっ、車関係ないじゃん。

 

さて、お気づきになりましたか？

神さま助けて！の返答。わたしは、そのように解釈しました。
．．．英文字に興味を持たされ、さらには、他とはちがう、見えにくい場所に配置された文字。
こうして、泥沼から引っこ抜かれたのであります。
ついた泥（引きずる影響）は、洗い流さねばなりませんがね。

 

体験には意味があります。
だからといって、ひとりで背負わなくてもいい。
なんでもかんでも他に求めるのは、自分の足で歩けなくなるので良くないと思いますがね。
要は、偏りすぎないということ。

 

苦手なかたも、求めてみたら？
「たすけて」
応えてくれる存在はいますよ。

わかりにくい所に隠れていても、ね！